減反政策の影響により、米の副産物である「わら」の生産量が激減し、なまはげの衣装である「ケラミノ」が原材料不足で編めないという事態になっている。
男鹿市で農業を営む男性（64歳）は「コンバインなどの機械で稲刈りをすると、収穫時に稲わらが細かく裁断されてしまい、再利用できなくなる。田んぼの面積が減らされた上、農家の高齢化が進む現状では、加工用の稲わらを収集するのは難しい」と、稲わらを提供したくてもできない状況を申し訳なさそうに語った。
男鹿市に住む赤鬼氏は「このままケラミノの材料が手に入らなければ、大晦日に裸で人里に降りなければいけなくなる。雪の積もる季節にこの格好は寒いし、なにより恥ずかしい」と困惑した様子を見せており、青鬼氏は「ケラミノがないのであれば仕方がねぇ。俺も男だ、どーんと裸で行くべ！」と全裸で強い決意を固めていた。