□アンニョンハセヨ〜!

 


 例えば映画なんかを観るとですね、

 『Passport please. How long will you be staying in the KOREA?』
 『What's inside this bag?』

 とか難しい顔で会話をした後、

 『Good.Have a nice stay!』
 『O.K. Thank you!』

 とかニッコリ笑いあったりするのを期待していたのですが、実際のソコはモノスゴク、何て
言うかハッキリ言って不愛想。精一杯優しく表現して事務的。まるで屠殺されるためにベル
トコンベアーで運ばれているニワトリの様な気分になりましたが、ココで何か問題を起こした
ら日本に強制送還されるに違いないし、ウルトラクイズの機内テストで不合格になった人の
様に、あと一歩でハワイの地面に立てるトコロで引き返すのも嫌だし、入国できなかったと
思われる人達の顔を見ると、1m以内に近づきたくない!って方々バッカリだったので、何も
問題なく終わるのをジッと待っておりました。

 晴れて韓国へ入国。ココまで緊張していたせいか気が付かなかったのですが、ワタクシ
機内でビールを飲み過ぎて、したたかに酔っぱらっていた様です。そう言えば飛行機の中
では気圧の関係で、アルコールが通常の3倍の早さで回るって聞いた様な記憶が頭の隅
っこに朧気ながら登場致しまして、その後のワタクシはですね、あたかも二日酔いの様な
激しい頭痛に襲われ、目を真っ赤に血走らせておりました。トイレに入って鏡を見たワタク
シは、良くコンナ顔で入国審査をパスしたなと、ホッと胸を撫で下ろした次第です。

 ゲートを通り抜け、ワタクシ達を案内してくれるガイドさんとNice To
Meet You.一瞬日本人なのかと錯覚しましたが、間違いなく韓国の方
でした。開口一番、『私のコトは花子と呼んで下さい!』とか言うんで、
しつこくも日本人なのかと思ったのですが、やっぱり韓国の方でした。

 なんかですね、大助花子の花子に似ているって言われたのが元々らしいのですが、お
かげでですね、本名が何だったのか、今でもハッキリ覚えておりません。

 Anyway, ココから彼女の案内で、ワタクシ達はソウル2泊3日の旅を楽しむコトになるの
です。

 

 

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