□Raiders of the lost mistery about can.

 


 長い間の疑問が解決され、安堵の表情を浮かべるワタクシ達。コレで工場の見学も終わ
り、次にはビールの試飲が待っていた。先程、工場に入る時は沢山の人達で賑わっていた
場所へ、今度は2人っきりで飛び込むのだ。

 物凄ぉ〜く広いスペースに設置されたテーブルの片隅に、御予約席の文字。なんだか、
とてつもなく寂しい感じもするが、敢えてココは、ワタクシ達2人でコノ広いスペースを貸し
切ったと言う気分で乗り切るコトにした。そう思わなきゃやってられない。早くビールを持っ
て来ぉ〜い!と、少々横柄な気分にもなって来た。…心の中で。

 最初の一杯目は、カウンターにて自分の飲みたいビールを注文する方式。3種類が用意
されているが、工場内の見学でもヤタラと名前の出て来たラガービールを飲むコトにした。
実際自分でも、キリンのビールを飲む時は、コレを1番多く飲んでいる。って言っても、飲
む機会はそれ程多くはないが。ちなみに試飲時間は20分で、その間は何杯でもお代わり
自由なのだとか。コノ僅かな時間で、一番多くお代わりをしたのは誰で、それが何杯なの
か気になるが。

 テーブルには、ディズニーシーのチケットが当たるアンケート用紙と、第三のビールに対
する税金値上げ反対署名用紙などが置かれてあったが、モチロン全てに署名した。更に、
飛行機の中で食べたりしそうな、アルミパックにナッツ類の入ったツマミが置いてある。一
気に開け、ラガービールを体の中に流し込む。

 実はコノ後、工場内にあるレストランで食事をしようと思っていたので、コノ時点では空き
っ腹にビールを飲んだコトになる。そんな状態なので、あっと言う間に酔いが回った。続い
て、第三のビール、のどごし<生>を、ツアーガイドさんが持って来てくれた。コレは多分、
一番小さい缶だったろうが、今ぐらいの酔っている状態では、かえってコレぐらいの方が
ありがたい。

 最後に、とれたてホップ一番搾りを持って来てくれた。見学中にガイドさんが、只今のイ
チオシ商品ですみたいに言っていて、後程飲んで頂きますとも言っていたので楽しみに
していたのだが、既にへべれけ。家庭での美味しいビールのつぎ方と言うのを解説してく
れるようだったが、指先が怪しかったので、無言でりあさんに振ってみた。りあさんは楽し
そうに、それに興じた。

 マズは溢れない様に注意しながら、グラスに対して垂直にビールを注ぐ。で、泡が一杯
になったトコロで一旦注ぐのを止める。もちろんグラスの中は泡で一杯だが、コレが消え
るまでしばらく待つのだそうだ。そして泡が消えるのを待って次を注ぎ、最後に、表面張力
で泡が吹きこぼれそうになりながら全部を注ぎ込むと言う方法だ。全部の工程を終了す
るまでに5〜6分位かかるが、待ち切れない場合はソノ間に、他のビールを飲んでくれと言
うコトであった。こんな小ネタを挟みつつ、ツアーガイドさんは、乾杯の音頭をとってくれた。

 ところでココでりあさんは、ツアーガイドさんも驚く程の注ぎッぷりを披露。慣れない場合
絶対に泡をコボしたりしそうなモノだが、ツアーガイドさんに負けない位、完璧にその方法
を実現していた。悔しいので自分もやってみたかったが、もう、試飲時間の20分は過ぎて
しまった。ツアーガイドさんは最後にレストランへと案内してくれて、その仕事を全うした。
たった2人のツアーだったが、満足して貰えただろうか?

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