□Raiders of the lost mistery about can.


 一番最初は純粋にビール工場のみに興味があったのだが、何らかの情報を得ようとHP
を検索してみると、それと同じ位に我々の興味を惹くモノがソコにはあった。キリンビール仙
台工場内には、オープンカフェ風のレストランが設置されており、ソコでしか飲めない『麒麟
伝説』なる限定ビールがあるらしい。一緒に写っているランチも美味そうだ。このページを見
るに当たり、我々の目的はもう一つ増えた!と言っても過言ではない。待ちかねた様に、
レストラン内へと突入した。

 工場見学は2人切りだったが、レストランは沢山の人
で溢れかえっている。前回の見学の残りの人か、それ
とも前々回か。お酒が入ってしまうため、ツイツイ長居し
てしまうのかもしれない。ガイドさんの話によると、食事
をする為だけに来る人もいると言うから、そう言う人達な
のかもしれない。

 とにかく、先程までは2人切りで非常に心細かったが
急に、何て言うか沢山の人に囲まれて、日常的な安定

感みたいなモノに満たされて来た。

 メニューを広げる。どれもこれも美味そうだ。マズは限定の麒
麟伝説を注文。そして何故か無性にカレーが食べたかったので
注文。こう言うトコでなければ食べられないモノを注文すれば良
いのにと思わなくもないが。工場の見学が12:00からで、レストラ
ンが13:00からだったせいで極度の腹減りなのが、カレーを食べ
たかった原因なんだろうと、今になったら解るが。

 りあさんは日替わりを頼もうとしたモノの品切れのため、週替
わりを注文。スパゲッティやらなんやら沢山乗っていて、自分も
コレにすれば良かったと後悔するも、一口食べてみたカレーが、

スパイスが効いてピリっとした味だったのでオールオッ
ケー。ココでしか食べられないカレーであった。

 更にと言うか何も考えずにと言うか、ビールには付き
物でしょ!ってコトで、ソーセージの盛り合わせなんてモ
ノも注文。コレも非常に美味しかったのだが、満腹中枢
がリミット。先程散々飲んだ試飲のビールが、胃袋の半
分以上を占拠しているためだ。ビールによる酔いも食欲
増進を手伝いはしない。満腹。それ以外の言葉は思い
付かない。

 少しでも運動をしようとメニューへ指先を伸ばし、虚ろな視線で
それを見つめると、ソコには何と、『黒ビールのソフトクリーム』な
る文字列が!こんなモノを見せられては、食べないワケにはい
かない。

 お腹は一杯だケド、甘いモノは別腹だぜ!カモン☆カモン!と
りあさんと2人、無闇に盛り上がり、注文するコトにした。それが
ヤセ我慢だと気が付いたのは、半分くらい食べ進んでからだった。

 黒ビールの味ってのは最早、強かに酔いの回っていたワタク
シにはよく解らなかったが、ソフトクリームとして美味しいと言う
のは、アルコールに麻痺している舌でも理解できた。


 美味しいけれど、コレ以上食べられない。自分の主食はソフトクリームである!と公言し
て憚らない、りあさんですら全部を食べきるのを諦めたのだから、一体どれ程のビールと料
理が、胃の中に収まっていたのかを、想像する基準になろう。

 ずっと気になっていた謎が解け、更に美味しいモノで満腹になり、身も心も満足した我々
は、キリンビールさんありがとう!と感謝して、帰りのシャトルバスへと乗り込んだ。

<Before

Next>