23日の午前9時頃、秋田新幹線こまち1号がJR田沢湖駅と赤渕駅の間で熊と衝突した。熊はその後すぐに現場を立ち去り、列車には約30分の遅れが出た。熊と新幹線が衝突する事故は過去にも何度か起こっており、秋田県民の間からは「偶然にしては回数が多すぎる。もしかしたら熊が新幹線にわざとぶつかっているのではないか」 などという疑問の声が上がっている。
目撃者の証言によると、熊は「いっけな〜い、遅刻遅刻!」と言いながらパンをくわえて走っており、曲がり角で新幹線と勢いよく正面からぶつかったという。
新幹線が「あれ、この前もぶつかったよね」と聞くと、熊は「えっ、そうかな?でも、忘れちゃった。それじゃ…」と言いながら顔を赤くして慌ててその場を立ち去ったとのこと。最近では、山の中で山菜取りをしている時に、偶然を装って熊が目の前に現われる事も多くなっており、「もしかしたら熊はわざと待ち伏せをしているのではないか」という説も出てきている。
この件に関してJR関係者は「私も若い頃は気になる人の前でわざとハンカチを落としたり、偶然を装って同じ本の表紙に手を伸ばしたりしたものだ。今後も温かい目で熊さんの初々しい恋を見守っていきたい」と話している。