秋田市にある星辻神社で、今月の12日と13日にだるま祭りが行われた。星辻神社のだるまは古くから「火伏せだるま」として知られている。祭りの日には雨が降り、その年の火難を取り除くと言われており、今年もその言い伝え通りに雨模様の天気となった。
一方同じ秋田市では、竿燈まつりの日は晴れると言い伝えられている。たとえ日中に雨が降っていても、夜竿燈が上がる直前には不思議と晴れることが多いのだという。
秋田地方気象台は、この二つの現象に注目。研究調査を重ねた結果「雨を降らせたい日にはだるま祭りを開催し、晴れてほしい日には竿燈まつりを開催すれば、秋田県の天候を自由自在に操作できる」ということが明らかになった。
また仙北市では深刻な水不足だった2013年に雨乞いの儀式を行い、その後大雨を降らせることに成功した実例もあり、これも合わせると天候を「晴れ」「雨」「大雨」の3つの中から自由に選択できるようになるという。
秋田県は現在「日照時間が日本一短い県」として知られているが、毎日竿燈まつりを開催すれば晴れの日が続き、逆に「日照時間が日本一長い県」になることが可能と見られる。気象台関係者は「今後は実用化に向けて、更なる実証実験を行っていく予定」と話している。