秋田県の自然保護課は23日、秋田駅前に生息している大型ビルが間もなくサナギから成体に羽化する見込みであることを明らかにした。
このビルは元々「秋田フォーラス」という名前で呼ばれており、秋田駅前で活発に活動している様子が長年にわたって観察されていたが、2017年の2月にピタリと活動を停止。その後、厚くて硬い灰色の外皮に覆われたため、幼虫から「サナギ」の状態になったものと推測されていた。
その後しばらく大きな動きはなかったものの、10月に入った頃から外皮が徐々にはがれ落ちて中の成体が姿を現し始めており、地元住民は固唾を呑んでその様子を見守っている。
専門家は「これは間違いなく羽化の兆候。間もなく古い殻を脱ぎ捨てて『秋田OPA』と呼ばれる成体になると思われる。あくまで予想だが、おそらく10月28日(土曜日)の午前中に羽化するのではないか」などと話している。
【写真】サナギの状態になった元秋田フォーラス