「労働環境を改善してほしいです」そう訴えるのは、秋田県在住の雪だるまさん。毎年11月頃になると各テレビ局から出演依頼が殺到し、12月頃から2月頃にかけてはほぼ毎日テレビに出演する。ニュース番組最後の天気予報コーナーで数分間のみの出演とはいえ、休むことができないのは心身ともに辛いという。
「特に1月から2月にかけては、猛吹雪の中で吹き飛ばされそうになりながら立っていることを要求されます。しかもそれが連日続くんですよ。そして3月頃になると急にパタッと仕事がなくなり、11月頃まではずっとテレビに出られない状態が続きます」と話す。仕事がない期間は無給のため、アルバイトを掛け持ちしてなんとか食いつないでいる。
「一番つらいのは、視聴者に『今日は雪だるまじゃなくて雨マークだから良かった』と言われること。正直、自分は一体誰のために、何のために頑張っているのかと、自問自答する日もある」と語る雪だるまさん。それでも彼は、明日の天気が雪であることを秋田県の皆に伝えるため、今日もまた天気予報の仕事に向かう。
【写真】猛吹雪の中で懸命に頑張る雪だるまさん