県内各地で「田んぼアート」が見頃を迎えており、訪れる人々の目を楽しませている。田んぼアートは、赤・黄・緑・紫などの葉色の異なる稲を植えることによって、巨大な絵を田んぼに描くというもの。春にボランティアの協力によって植えられた苗がすくすくと成長し、見事な絵や文字などが大きな田んぼに浮かび上がった。
地域振興局の担当者である反保 亜々人 (たんぼ ああと)さん(37歳)は「昨年までは平面の田んぼに苗を植え、立体的な絵に見えるように製作していた。しかしキャンバス自体が2次元では、やはり立体感の表現にはどうしても限界がある」と、昨年までの田んぼアート製作の様子を振り返る。そこで今年は田んぼに土を盛り上げ、どの方向から見ても立体的に見える3次元田んぼアートを製作するという、画期的なアイディアを採用。さらに3Dメガネをかけて田んぼを見ると、より立体的に飛び出して見える仕組みも取り入れた。
反保さんは「皆の協力のおかげで、田んぼアートを2次元から3次元へと進化させることができた。来年はぜひ4次元に挑戦したい」と話している。