5日の午後5時頃、男鹿市の潮瀬崎で釣りをしていた男性から「ゴジラ岩が歩いている」と警察に通報があった。
現場に駆けつけた警察官は、秋田県知事に自衛隊の派遣を要請。知事から連絡を受けた防衛大臣は、ただちに陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊に部隊の派遣を命じた。
自衛隊に完全に包囲されたゴジラ岩は、両手を上げながら「地域住民に危害を加えるつもりは一切ない」と説明。地上から足元に近づいた第21普通科連隊長が事情を聞いたところ、ゴジラ岩は「2011年の3月頃、太平洋の方から放射能が流れてくる気配を感じた。自分の仲間か、あるいは敵が現れたのではないかと考えていたら、いても立ってもいられなくなり、つい動いてしまった」と話した。
事情を理解した隊長が、福島第一原子力発電所の事故の詳細と現在の状況を説明したところ、 ゴジラ岩は「そういうことでしたか」と納得。「大変ご迷惑をおかけしました」と謝罪し、おとなしく元いた場所へと戻っていった。