「夜中に二宮金次郎の銅像が校庭を歩く」「音楽室のベートーベンの目が動く」などの奇怪な噂が長年県内各地でささやかれているが、秋田市内では「秋田県庁前の銅像が走る」という噂が広まり、実際に目撃した人も相次いでいる。
銅像が山王大通りを西に向かって走り去る所を、飼い犬の散歩中に目撃した男性(57歳)は「『走る』なんてレベルじゃない。あれはもはや『全力疾走』だ。何をあんなに急いでいたのだろうか」とその時の様子を語った。また、仕事帰りに銅像を目撃した男性(32歳)は「100メートル9秒台は出ていたと思う。彼がオリンピックに出場していないのが悔やまれるレベルだ」と話した。
秋田県警では「銅像が道路や八橋陸上競技場を走っている姿が頻繁に目撃されている。今のところ実害は出ていないが、今後歩行者や車との衝突事故も懸念されるので、夜間に県庁周辺を通る場合は十分注意してほしい」と呼びかけている。