おおみそかの夜、大きな出刃包丁を片手に家々を回るなまはげ。しかし「最近は物騒な世の中なので、日が暮れてから出歩くのは心配。防具で自分の身を守りたい」などという意見がなまはげ側から多く寄せられたため、今年から全てのなまはげが出刃包丁だけではなく「盾」を装備することが明らかになった。
赤鬼氏は「我々が出刃包丁を持って『泣く子はいねがー!』と問い詰めると、昔の子どもたちはただ怖がって逃げ惑うだけだったが、最近は防犯グッズも進化しているため、恐怖を感じた子供たちに催涙スプレーやエアガンで反撃されることが多々ある。神の使いとはいえ、我々も盾で自分の身を守らなければ」とため息をつく。
青鬼氏は「暗い夜道を歩いていると『オヤジ狩り』ならぬ『ナマハゲ狩り』に遭遇することもある。我々が持っている出刃包丁は、怠け者の足にできた『ナモミ(低温やけど)』をはぐためのもの。包丁なので刃渡りも短く、身を守る戦いには不向き」と説明。今後はロングソードなどを装備し、攻撃力を高めることで暴漢を退けたいと話している。