実際には県道であるにもかかわらず、長年「国道」と名乗っていたとして、県は今月1日に秋田市在住の新国道(本名:県道56号線)を詐欺容疑で逮捕した。
調べによると、1944年にそれまで国道であった秋田市寺内の道路(現・旧国道)が国道の指定を解除され、代わりに山王十字路から秋田市土崎に至る道路が「新国道」と名乗るようになった。しかしその後新たに海岸線沿いに道路が建設され、そちらが正式な「国道7号線」に指定されたにもかかわらず、新国道は自分の方が新しい国道であるかのように振舞い続け、秋田県民を長年騙し続けていたという。
新国道沿いでカラオケ店を営んでいる男性(58歳)は「新国道は車通りも多く活気にあふれているので、今まで国道だと信じて疑わなかった」と驚いた様子を見せた。またこのニュースを知ったスーパーや中古車販売店の店主たちは、店舗の「新国道店」という表記を「県道店」に変更する手続きに追われていた。