「28個、食ベマシタ!」のフレーズでおなじみの、秋田銘菓・金萬。しかし実際に1人で28個食べることは可能なのか?そして28個食べると総重量は一体何グラムになるのか?秋田県秋田市にあるノース秋田大学の研究チームは、そんな県民の疑問を解消するべく、実際に金萬の重量を計測してデータ分析を行い、研究結果を論文にまとめて公表した。
金萬には、焼きたてをそのまま箱に詰めた「生金萬」と、日持ちを重視したお土産用の「真空パック金萬」の2種類が存在するが、今回はより正確なデータを得るために「生金萬」を選択。サンプル調査のため秋田駅ビル(トピコ)の2階で10個入り(648円)を2箱購入した。計測機器はタニタの「KD-321」を使用。モード切り替えにより0.1グラムまで計測可能なデジタルクッキングスケールだ。
金萬20個の重量を計測したところ、軽いものは29.4グラム、重いものは31.1グラムと、ほぼ同じ重量ながらも、やや個体差があることが判明。20個の総重量から割り出した平均値は30.255グラムであったため、この数字を金萬1個あたりの平均重量と仮定すると、28個分の金萬は847.14グラムであると推定される。
研究チームは「『28個食ベマシタ』というフレーズには『何分かかって28個食べたのか』という重要な情報が含まれていない。そのため推測による部分が大きいが、もし1日がかりで金萬を食べたと仮定すれば、女性や子供でも金萬を28個(847.14グラム)食べることは不可能ではないと判断できる。空腹時であり、なおかつ食べ盛りの男性であれば一度に28個食べることも十分可能であろう」と結論付けた。