男鹿市が今月行った測量調査により、「九九九の石段」が、実は千段あったことが判明した。
この石段は、五人のなまはげが寒風山から岩を運び入れ、五社堂に建造したもの。夜明けまでに千段の石段を完成させる予定であったが、九九九段までしか完成させることができず、契約不履行としてなまはげが村を追い出されたという経緯がある。今回の調査で、実際は契約通りに千段の石段が完成していたという事実が明らかになったことを受け、なまはげ達は住民から受けた経済的・精神的な損害賠償を求める集団訴訟を起こす方針だという。
近隣住民は「当時の詳しい状況を知るものがおらず、資料も残っていないためわからない。おそらく一段目を土台部分として計測したのではないか」と話している。
男鹿警察署では、当時の住民がこの石段を建造したなまはげ達との契約期限である「夜明け」の時刻を詐称した疑いもあると見て、引き続き捜査を進めている。